この記事のライター文月(17歳・女子高生)
高校に入学して一年が経ち、私はアルバイトを始めました。
周りを見渡すと飲食店で働く人が多いのですが、はじめてのアルバイトは書店にしよう、と決めました。子ども頃から本が好きだからです。
その書店で私は恋を知りました。
書店・紀伊国屋書店のバイトでの生まれた恋愛の体験談
本に触れない
書籍の発注や棚出しオススメのポップを書く。そんな業務内容を想定し書店でアルバイトを始めました。
しかし、現実は厳しかったです。
はじめてのアルバイトで役立たずの小娘である自分は、ひたすらレジ打ちばかりしています。
本よりも現金やカードばかり扱います。
また、八時間と言う長い時間、立ち続けたことはこれまでありませんでした。
アルバイト初日の帰り道は足がガクガクとし、翌日は筋肉痛に悩まされました。労働の厳しさを思い知りました。
さらに、私はコミュニケーションが上手くありません。
同僚は穏やかな方ばかりでしたが全員が年上です。
休憩室ではいつも黙っていました。
本に携わる仕事が出来ると思っていましたが予想とはかなり異なった環境でした。
つまり、私は心が折れかけていたのです。
一緒に帰ってくれた先輩
物静かで、少し年上の先輩がいます。
慣れない業務にてんやわんやしている私をそっとフォローしてくださる優しい方です。
そのたびに感謝し、素敵な先輩だと好意を持っていました。
ある日、業務終了後に声をかけられました。「一緒に帰りませんか」と。驚き、頷きました。
その日から今まで、ときどき一緒に帰っています。
お互い無口なので、別れ道までただ静かに歩きます。
一日の疲れを忘れるような心地良さがあります。
付き合っているわけではありません。付き合えたら良いな、と夢想しています。
他のバイト同士の出会いは?
紀伊国屋書店でアルバイトをしている高校生は多くありません。
高校生で同年代の出会いを探している方にはあまり良い環境ではないかもしれません。
しかし、ライバルがいないとも言えます。
実際私は、周りに萎縮していた際に優しくしてくれた先輩に恋をしました。
私も後輩へのフォローが出来る先輩になっていきたいです。
まとめ
やはり、頼もしい男性は素敵に見えます。自信満々の言動をするという意味には限りません。
そばにいてアドバイスをくださるだけで、そのアルバイト先に行く元気が出るのです。
「一人ではない」と思えたから、私は先輩を好きになりました。
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