大好きな分野であっても副業で無理は禁物！過労で倒れた話

十分な収入を得るのは一握りの人だけの夢の業界。でも、副業でだったら収入とか関係なく、仕事が可能性がありますよね。

でも、好きなことを副業にするときに、好きだからこそ気をつけなければならない。

すごく重要なことを教えてくれた20代前半の女性在宅ワーカーさんのお話しです。

やりたかったお仕事を副業で

私は高校卒業後は念願だった分野のファッション関係の専門学校に進学しましたが、夢が叶うことはなくて専門学校で学んだ分野と無関係の分野の地元の会社に就職しました。

就職した会社では副業については本業と競合関係にある分野以外で仕事に影響しない範囲ならば可能という規定があったため、入社してから半年程度で会社に慣れてきた頃に副業を始めました。

専門学校で学んだ分野はとても好きな分野ではありますが、それだけで生計を立てることのできる人は才能のあるごくわずかな人のみでしたから、私のような才能のない人間はもう夢を諦めるしかないと思っていた時にちょうどインターネットで自宅でできるファッション関係のお仕事を見つけて応募してみました。

詳しいことは書けませんが、業務内容としては古着のインターネットショップの委託作業で、古着の状態確認（汚れやほつれなどダメージの有無など）と採寸と素材やサイズのチェックをしてからブランドごとに分けて出荷するという簡単な作業ではありましたが、大好きなファッションの仕事ができるということでとても嬉しかったです。

本業の会社を続けながら、土日に在宅でネットショップの委託作業をこなしていました。

副業で好評価

最初は少量からの作業内容で無理なくこなせていましたが、納期を守って出荷しているうちにショップからの評価も上がったことや、私がファッション関係の専門学校を卒業していることなどを評価されてからは、古着の採寸と仕分け以外にもブランドタグを縫い付ける作業や、古着に大きなやぶれなどのダメージがあった際には補修するという作業を任されるまでになりました。

この時、私としては、もともとミシンを使用した作業が好きだったこともあり、重要なポジションを任せていただけたことは本当に嬉しかったのですが、ここからが大きな問題に発展しました。

タグ付けや補修作業を任せていただいてから半年ほど経過した頃に社長と直接お話する機会をいただきました。

ネットショップの本社は東京にあって社長も東京在住ですが、私が住む東北地方にも支社を作りたいとのことでわざわざ新幹線で私の住む東北地方までやってきて、新幹線の駅のそばの喫茶店で社長や責任者など数名が集まって東北支社についての話を伺いました。

そこで伺った話を要約すると、

ネットショップの支社は東海地方や北陸地方などにもあり、「しょうがい」があり外で働くことが難しい方のために各地方に支社を設立して社会的弱者の雇用率を上げて社会貢献するという内容でした。

この時点では特に不審に思うことはありませんでした。

次第に副業の域を超えて...

実際に私の住む東北地方に支社ができてからは本業の会社での就業中にも支社や社長から電話がかかってくるなど、副業の域を超えてしまっていて、少しだけ本業に支障が出始めていました。

あと、東北支社では東北地方にある７つの福祉事業所などに依頼をして福祉事業所経由でしょうがい者の方に仕事を斡旋していたのですが、仕事の納期を守らない（守れない）事業所が多くて、福祉事業所の職員たちも「しょうがいのある人たちだから配慮してほしい」の一点張りでした。

こちらもなるべくダメージの少ない衣類を配分するなどして作業量を減らす工夫はしましたが、それでも納期を守っていただけない福祉施設が大半で、結局は東北支社在宅ワーカーの私たちにその負担がのしかっかってきました。

東北支社ができてから１年と数ヶ月した頃に本業の会社で就業時間中に居眠りというか、突然倒れてしまって起きることができなくなってしまい上司に救急車を呼ばれてしまいました。

病名は特になくて「過労」とのことでしたが、１週間程度入院しました。

本業の会社も在宅ワークのファッションの仕事も両方好きだったので「過労」と言われてもピンときませんでしたが、1日3時間睡眠が１年近くにわたって当たり前のようになっていたのだから体調を崩しても仕方ないと思いました。

現在は

結局、現在はファッションの在宅ワークはやめて、ランサーズや口コミサイトなどで無理のない範囲内でお小遣い程度の稼ぎを得るのみにしています。

好きなことでものめり込みすぎは危険だと実感しました。

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